ガンダムAGE 最終回 その2

  • 2012/09/28(金) 00:13:15

続きです。
早く更新したいと思いつつ結局ほとんど金曜日になっちゃいましたが、
書き上がりました。

ここでは最終回と全体の評価を書いてます。


はい、えー…とですね、まあ、これで終わったわけですが。

フリットの気持ちをどう変えるか、
イゼルカントのプロジェクト・エデンに対しキオはどう答えるか。

この二つはこのアニメにおいて最も重要なポイントだった。
キオ編あたりから浮上した、物語の中核だった。

そのどちらも完全に失敗した。
であれば、ガンダムAGEというアニメには
見る価値がないと言うほかはない。

もうね、…最初に見終わったあと、
胸の中がぽっかり空いたような感覚だったよ。

作品というものは、最後をまともに終われればひとまず価値は出る。
逆に最後がパッとしなくても、キャラや雰囲気といった
物語とは別の要素が秀でていれば、「ラストはダメだけど」と
注意書きをつけた上で人に勧める価値のある作品も存在する。

だけどAGEという作品はそれまでにいくつも気になる点があり、
最後がどうなるかじゃなく最後さえまともに終わってくれれば
作品としての体裁が整うという、最後にかけるしかないアニメだった。

ましてや、さっき書いたようにAGEは二つの重要な要素を
どうするかという点を終わりまで持ってきたわけだから、
それがダメなら作品は、物語は成立しない。
ゆえに俺の胸の内は空虚になる。

今まであったこのアニメの出来事全てが虚しくなる。
だっていくら考えたって無駄だもの。
一つも報われないんだから。
口が結ばれてないなら中身もそこから出て行くのみ。

この気持ちが分かるだろうか。
俺はアンチじゃないから最初からほとんど公平な姿勢で見ていたし、
バカがフリットを老害だのと頭のおかしいことを言い出してからは
一層真面目に見たつもりだった。

その、ずっと真面目に見続けた作品が、
最終回で見る価値はないと判明したときの気持ち。

俺は前回からこの最終回までの間にも、いろいろ考えていた。
以前、命をおもちゃのように扱うデシルがエデンの住人と
認められていることを疑問を思ったが、思い出してみると
アセム編ではゼハートが指揮官に任命されデシルには
何もなかったことから、イゼルカントに見限られていたと推測できる。
それに気づいたときは楽しくなった。

だが、それももはや全くの無意味、無駄でしかない。
一応、ディーヴァのクルーははみ出し者をそろえた割にそういう描写が
なかったことや、ディーヴァに乗ってた子供たちがあんなに長く
いなくても良かったことなどの問題点は、作品の出来を語るうえで
考える意味はあるが。

もう一度言う、このアニメを見る価値はない。



それに、この最終回によってガンダムAGEを嬉々として叩く奴らに対し
堂々と頭が悪いと言いにくくなったことも残念極まりない。
見る価値がないと作品の評価が定まったことで
結果的に見る前から否定し続けてきたカスの言い分に筋が通った。

それでも、カスがカスであるとははっきり言わなければならない。
フリットがいなければ連邦はここまで戦えなかったのに、何が老害か。
地球とヴェイガンではない、人類全体という規模で考え良き世界を
創ろうとしたイゼルカント、その志は理解できて当然。

確かに日野は出過ぎた真似をした。
様々な仕掛けに出るゲームメーカーがガンダムに関わると聞けば
不安を抱くのは当然で、しかもその不安の中で最悪の可能性である
内容に口を出すという行為をした。
たとえ個人的には、日野は経営者であっても本当は現場の人間で
ありたいんだなと思い、その気持ちに若干の好感を持ったとしても、
内容に関わるなど絶対にやってはいけなかった。

だから受け入れられないガンダムファンがいるのは何もおかしくない。
極めて自然なことであり、これを認めないのはまた違ったカスである。
アンチしかいないようで擁護する奴はたまに見る。

ただし、受け付けられないなら「これはガンダムと認めません」
とはっきり言わなければならない。
AGEの話をするときは常にそれを念頭に置かなければならない。
なのに実際は、ただの感情としてAGEを認めてないことを認めず、
まるで公平に見ているかのように振る舞っている。
俺はそれが実に気に食わない。

さらには、そんな風潮に乗って叩く奴が大勢いる。
ガンダムファンでないから特別許せない理由などないのに、
一緒になって否定して回る。
アニメが大好きですみたいな態度をとっておきながら
その視聴態度は不真面目そのもの、
ただムードに流されて騒ぐことを最大の楽しみとしている。
全く気に入らない。

このような連中はガンダムファン、アニメファンを名乗りながら
作品をまともに見ていない。
中立づらをしつつ否定ありきで見て、叩くだけ叩く。
カス以外の何者でもない。
絶対に存在を許してはいけないカスだ。

なのにネットを見れば分かる通り、
明らかにそっちの方が目立っている。
ギルティクラウンのときに理解していたことではあるが、
改めて今のアニメ視聴者は質が低いことに落胆させられた。

ただ、一つ驚いたのは、まとめサイトに転載されているように
叩き一辺倒と思っていた2chが、最終回間近に行ってみたら
かなりまともだったこと。
少なくとも俺の見た場所では想像とは全く違って冷静だった。
一年も経てばさすがに落ち着くものかもしれないし、
元々ある程度は冷静な人間がいたのかもしれない。
ともかく、なんにせよこれは喜ばしい。
その分だけ、今のアニメファンに対する考えを少し見直そうと思う。

だがカスが多いことに違いはないので、はっきり言っておきたい。
アニメファンを自認するならもっと真面目にアニメを見ろ。
面白くない作品を真面目に視聴する気が失せるのは分かるが、
本当に評価をしたければそのような態度は許されない。
でなきゃ語るな。



さて、そろそろなぜガンダムAGEが見る価値のない作品と
なってしまったかを考えたい。

一番大きな理由は言うまでもない。
フリット編の終了ではっきりした通り、絶対的な時間不足。

100年3世代の物語は4クールでは描けなかった。
どうしてもダイジェストになってしまい、表現も足りなくなる。

少し記憶が曖昧だが、例えばバンダイチャンネルの番組で
キオ役の声優が言っていたことによると、セリックが死んだとき、
キオは「本当に死んだか分からないんで探しに行きたいような気持ち」
みたいなことだったらしい。
あの描写で分かるわけないだろうが(笑)。
足りなさすぎる。

この内容ならあと2クールは最低でも欲しい。
1世代ごとに8話足せられれば、フリットとユリンの仲や
アセムの学園生活など、物語は本来の厚みで見せることができた。

4クール、すなわち1年はかなりの時間でたっぷり描ける話を
作れると素人は思う。
おそらく日野もそうだった。
つまるところ、4クールで作れる話の規模がどれくらいか、
それが分からなかったのが時間不足の致命的な理由だった。


次に大きな理由は、物語を削らなかったこと。

これは最初に書いたのと同じようで微妙に違う。
今の内容でも細かい出来事は削られて短くなっているのだろうが、
そうではなくもっと大きな部分、例えばアセムの学園生活なら
学園での出来事ではなく学園生活そのものを削るような
切り詰め方をしなかったことがまずかった。

全話の内容を見る限り、おそらく作中で削ったエピソードは
ほとんどないと思われる。
予定されていた大まかな流れは全部入れたんじゃないだろうか。

しかしそのせいで物語は重要な描写が抜け落ちた上、
エピソードの存在意義まで揺らぐような事態になった。

抜け落ちた描写は、偉大さを見せることなく一声で連邦軍を
セカンドムーンの救援に向かわせたフリットがいい例と言える。

存在意義というのは、AGE3オービタルやダイタルバズーカ、
ジラード・スプリガンが分かりやすい。
これらは新兵器なのに全く活躍しなかったり、何のために出てきたか
分からないような状態になっている。
物語上の必然性や役割がないということは、要するに、
いなくてもいいということである。
もちろん本来は何らかの役割を持って誕生したわけで、
それがなくてもいいとはとんでもない事態としか言い様がない。

このことから、このアニメにはなんと、
ダイジェストどころか無駄ができていることが分かる。
販促上に必要なものは外せないにしろ。
これはやってみて初めて分かることのように思えるから、
終わってから指摘するのはちょっとずるいかもしれない。
しかしフリット編終了の時点で時間が足りてないことは誰の目にも
明らかだったのだから、できればその時点で気づいて欲しかった。

気づけなくても時間不足で話がしっかり描けないことを自覚し、
4クールで収めるための対処をすれば自動的に無駄も解消できたはず。
時間がないのに大きなエピソードを全て入れたこと、
これが二番目に大きな失敗だった。


あとは…子供向けに徹しきれなかったこともあるか。

仮面で赤い機体で3倍みたいなやりすぎのオマージュを入れるほど
過去のシリーズを意識した日野だが、本当に参考にしなければ
ならないのはGガンダムという型破りの作品だった。

ファンが高齢化してしまったから子供の客が欲しいと思うのは
100%正しく、そして絶対にやらなければならない対策である。
客を求めるためにシリーズを腐らせるのは最悪だが、
子供なら問題ない。

レベルファイブにはダンボール戦機というロボットが出てくる
作品があるのだから、それを元に「乗り込むロボット」の魅力を
突き詰め、それにガンダムの魅力を考え組み合わせれば
きっと子供の目には新鮮に映ったはず。

放送開始前に反発を受けてあっさりひるんではいけなかった。
一年間叩かれ続けた今の日野なら耐えられたかもしれないだけに、
惜しい。
子供のファンを育てようという意志は忘れないでもらいたいと思う。


そうそう、このアニメの物語がゲーム的だと言う批判を最近目にした。
戦闘やアクションで遊ぶパートの合間にイベントを挟んで物語を作る
ゲームのやり方をそのままアニメでやったのが間違いだった、と。

それは少し違う。
最初に書いたように、物語はちゃんとあるけど時間が足りないために
話をじっくりふくらませることができないことと、その状況でも
主要エピソードを削らなかったからダイジェスト風だったり
話がぶつ切りのように感じてしまうわけで、
ゲームの文法をアニメに当てはめた感じはしない。

ただ、ゲーム的であるとは俺も思っている。
一つは世代交代の部分で、世代ごとのつながりが弱い。
時間不足ももちろんあるが、これにはゲームの続編を作るときの
手法を連想させる。
ゲーム会社は常に新しいユーザーが欲しいから、
「前作を知っていればニヤリとするシーンもありますが、
今作が初めての方でも楽しめる内容になってますよ」とは
ほぼ全ての人気シリーズで言われることである。
ガンダムAGEにはそれに似た、世代が変わるごとに
リセットされる感覚がある。
前の世代のキャラでいっぱいになっても困るが、
もう少し出てきても良かった。

もう一つは、シドとゼラ・ギンス。
ゼハートを死なせて思い入れのないこのキャラが
最後の敵になる展開は、まさにゲーム的だった。
ゲームのRPGというジャンルでは、ドラゴンクエスト2がこの手法を
取って以来、真のボスがいるのが当たり前となっている。
ラストボスと思っていた敵を倒すと真のボスが姿を現し、
実は最初のボスは前座だったことが明らかになる…という展開。
これはゲームでもとっくにただの決まりごととなっていて、
たいていのゲームにおいて真のボスには前のボスほどの
思い入れや魅力がなかったりする。
かといって入れなければそれはそれでユーザーに
物足りないと思われるかもしれない、厄介な要素。
AGEの展開はそれを彷彿とさせ、もちろん失敗である。
時間があればもう少しましになっていたのだろうが。
EXA-DBを守るシドは、まさしく破壊神シドーだった。



随分書いたな。
そろそろ結論へ入ろう。

結論としては……あ、最初に見る価値はないって言ってたや(笑)。
ごめん忘れてた(笑)。

ちょっとリラックスして書きましょう。
ええっとまあね!
見る価値はないですよ、はい。
まともに終われなかったから。

時間不足の高速展開だけならまだなんとかなったんだけど、
日野の雑な部分が出たのが致命的だった。

ああ、でも上に書いたように雑なんじゃなく
はしょらなかったことによる描写不足かもなあ。
まあ、最終回まで48話もあって絶対描かなきゃいけないとこが
描けてないのはあれなんですが(笑)。

逆にこのアニメに価値を求めるならそこかもしれない。
時間が足りてないにもかかわらずエピソードの手直しをしなければ
どのように不都合が出るか、とても貴重なデータになる。
ケース自体がおそらくまれで、役立つときは
滅多に来ないかもしれませんがね(笑)。

他に何か言うことは……あ、あった。
アセム編のOP・EDはいい曲だね。
特にED担当spyairの「my world」は本当に良い曲ですよ。
素晴らしい。

ちなみに曲の良さを世代ごとに分けると、上から
アセム編、フリット編、キオ編、三世代編の順です。
ぶっちゃけキオ編以降はぱっとしないね。
アセム編は映像も良かったんだよなあ。
なのに出来が……いえ、それ以上はやめましょう(笑)。

あとね、ツイッター始めました。
前々から言ってた、日野さんに直接言葉を伝えるために。
いきなりさん付けなのは気にしないで(笑)。
これを更新したら早速書き込みしたいと思っとります。

一応、アドレスも張っておきましょう。
https://twitter.com/chocobis_titus
テストを兼ねたガンダムタイタス製作の実況が
書き込みのほとんどです(笑)。

タイタスのレビューはまあ…いっか。
久しぶりなんで比較できないけど、片足を上げても立てるし
出来はかなり進化してるはずですよ。
製作実況では途中にカッターで指を切って血のついたティッシュの
画像をアップしたとこがクライマックスです。

話もそれてきたし、では、そろそろこの辺で終わりましょう。

以上、ガンダムAGEでした!
見なくていいアニメです!



-追記-

地球とヴェイガンのこと、フリットが叩かれてることで
ずうぅ…っと違和感があったのだが、その理由に気づいた。

この最終回でもキオやアセムが「ヴェイガンの人間も苦しんだ」と
イーブンであるかのように言っているが、そうじゃない。
このアニメの始まりである「天使の落日」から、
ヴェイガンは地球の民間人をさんざん殺している。

ヴェイガンが火星に追いやられたのは移住計画の失敗を隠蔽した
連邦上層部のせいであって、民間人には何の関係もないことである。
よって民間人を殺したことに関しては断じてイーブンではない、
ヴェイガンは100%混じりっけなしの加害者である。
例えば「天使の落日」の舞台、コロニー・エンジェルには
連邦軍の基地はなかった。

だから家族も想い人も殺されたフリットがヴェイガンを許せないのは
被害者として極めて自然、視聴者のような第三者としては殲滅を
やりすぎに思ってしまうが、コロニーごと住民を皆殺しにして、
地上でも無慈悲な殺戮を行うヴェイガンの姿を見れば
殲滅しないことには終わらないと思うのは行き過ぎと思えない。
少なくともヴェイガンにはやり返されて文句を言う資格はない。

これを作中で説明してりゃあなあ。
たぶんこのことは当時どこかの回で書いてたと思う。
だけど民間人を殺したことについての話が途中でイゼルカントの目的に
シフトしちゃったから、罪を問うことがおざなりになったんだな。
これは日野以下スタッフも忘れてる可能性が高いと思う。
というのもヴェイガンの中にそれが罪であると考えている人間が
いなかったし、フリットたちも言わなかったから。
これはダメだな。

でもその意味では、ゼハートやフラムたちヴェイガンの主要キャラが
軒並み死んで正解だった。
上手いこと償いになってる。
ゼハートも、そして後半めきめき可愛くなったフラムが死んだのは
特に残念だったけど(笑)、話としては死んでくれて助かった。
これで視聴者の気分はバランスが保たれる。
もっとも、本当はそれこそ被害者だと思っていたヴェイガンが
自分たちの罪に気づいて悩んで、そして和平へと向かうのが
ベストなんですがね。

俺の気分も助かった。
違和感の理由はフリットを老害と呼ぶ人間が許せない気持ちかと
思ってたけど、そうじゃなかった。
逆だった。
ヴェイガンの罪が違和感の正体で、だからフリットを老害と呼ぶ人間が
許せなかったんだ。
でも俺もやりすぎとは思ってたからなあ(笑)。
この気づきに関してはあまり強く言うまい(笑)。


あと、気づいたことがもう一つ。
UEに対抗できるモビルスーツを作れるマッドーナ工房がありながら
連邦が14年間一度もUEに勝てなかった理由。

結局説明されなかったな。
これもダメです。

いろいろ書いた末にこのアニメに見る価値はないと結論を下したけど、
「物語の始まりに問題がある」、この一点のみで
見る価値はないと断じていいかもしれない。
なんてこった(笑)。


おまけ。
他のガンダムシリーズと比べてAGEはどうであるかについて。
俺が全話見たガンダムはSEEDとOOだけ、当時はもちろん今のように
見られているわけではないが、この二つで比較してみたい。

まずSEED。
SEEDはひとまず面白かったし、総集編はなんとなく多いと
思ってたけど戦闘バンクが多いらしいことには気づかなかった。
ただ二回連続で風呂敷をたたむのに失敗したから見終わった後に
「両澤とかいうバカには二度と脚本を書かせるな」と思ったね。
あとデスティニーの主人公・シンはとにかく逆らってばかりで
不愉快極まりなかったのでその時点でデスティニーは劣る。

OO。
このアニメは50話作って1話も面白くないという伝説級糞アニメ、
今まで見た中で間違いなく最低のゴミでした。
黒田洋介みたいな人間が脚本家として存在できてる時点で
アニメ業界は致命的な人材不足に違いない。

ということでまあ、どちらも困った内容ではありますが(笑)。
これに見る価値なしのAGEを加えるとなると……ええー(笑)。
まあ最初から最後まで安定して面白くなかったOOは最下位でしょう。
SEEDとAGEは……う~ん。
保留、保留ですかね。
記憶の差もあるんでちょっとはっきりとは…。
保留です。


はい、追記は以上。
さらに書き加えることは…たぶんないと思う。
他の部分もちょっと足したりしてるからね。
では、ガンダムAGE終わり。
それではみなさん、さようなら~。

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