ガンダムAGE 最終回

  • 2012/09/27(木) 23:59:41

えー、結論から言いましょう。
ガンダムAGEは見る必要のないアニメです。

他の多くの視聴者と違い、ずっと真面目に見てきた僕が、
良い部分はちゃんと良いと書いてきたこの僕が断言します。
このアニメは見なくていいです。

放送終了後の割と早いうちに簡単に評価を書きましたが、
ようやく詳細に書き上がりました。

では。
ガンダムAGE49話、最終回です。


ビシディアンの船にディーヴァクルーが現れ、乗っ取った。
いきなり出てきたようだが、これは前回救助されたからおかしくない。
でも艦長ちゃん、いえ、艦長さんの態度がでかくなったのは
いきなりだった。
おまけに今回、立派な指揮を取るようなシーンはない。


思念体のイゼルカントとキオの会話。
「今だって…人は人です!」、これは良い。
言い返せてる。
「地球圏の人たちも…火星圏の人たちも…精一杯生きてるんだ!」、
これは良くない。
精一杯とか言われても…だけで終わる価値のない言葉。


乗っ取りに来たシド。
「なぜ?」と思った。
EXA-DBを守るため、失われた力を一気に取り戻そうと現れたのだろうと
推測できるが、EXA-DBは破壊されたと思われているし、
そもそもシドにそのような意思があるのかどうかが説明されてない以上、
行動をすんなり納得する訳にはいかない。


ゼラ・ギンス、暴走。
暴走は以前、ジラード・スプリガンによって確認された事実だった。
ただ今回の場合シドに乗っ取られたことが原因であって、
ジラードのように脳にダメージを受けていたわけでも
Xラウンダー能力の使いすぎでもないので、実は全く意味が違う。
しかしゼラは人形のようなもので、シドに取りつかれることは
普通ではないから、この展開がいきなり来たとしても違和感はない。

要するに何が言いたいかというと、ジラード・スプリガンの
エピソードの必要性が失われたということである。

仮にあのエピソードに他の意味があったとしても、例えば連邦にも
愚かな人間がいることはとっくに知れたことだし、フリットとキオの
仲が悪くなることやゼハートが部下思いであることなども
これが初めてではなく深く描かれたわけでもないので、
改めて考えてみてもジラードのエピソードが必要であるとは思えない。

ジラードは無駄になった。

ちなみにこのことは最終回である今回になって確定したことであり、
当時ジラードのエピソードに文句を言った人間の主張は
結果論に過ぎない。
アンチのたわごとである。

-追記-
ジラードの存在意義とは「分かり合いたくない人間もいる」と言って
キオの和平の考えを乱す、あるいは問い直させることだったのかも
しれない。
が、暴走した人間の言うことなので考え直すには弱い。
よってこれは効果しているとは思えず、無駄になっている。


プラズマダイバーミサイルを撃とうとするフリット。
今までを見ればそう驚くことでもないが、残念だった。
でもフリットはCM前のアップで汗をかいている。
つまり、ためらいがある。

キオはこの期に及んで「一緒に探すんだ」などと言っている。
「火星圏の人たちだって苦しんだんだ。生きるために
もがいてきたんだよ!」とキオが、「奴らだって血の通った人間だ。
死の恐怖に押しつぶされないよう地球を呪い、そして地球を奪うという
希望がなければ生きていけなかった」とアセムは言う。

情に訴えかけてくるものはある。
しかし、キオはディーンを、アセムはゼハートの死を抱えたうえでの
言葉なのであるが、言ってること自体は今までの言い争いと
何も変わらないためそのことが表現できておらず、
フリットが考えを改めるには弱い。
ちょろいうえ、急な展開に感じるのみだった。

「私は…私が守れなかった者たちのためにやってきたのだ!」と言う
フリットに対し、キオの言葉は「その人たちだって、
こんなこと望んでない!」。
根拠がない。


ユリンから母親まで、死んでいった大切な人たちが現れた。

なぜ?
どういう理由があって現れたか全く理解できない。
説明がない。
キオはイタコか?
ただでさえフリットが揺らいだことに疑問を抱いているのに。

このシーンの解釈をすると、大切な人間を殺していったヴェイガンが
許せないのはもちろんのこと、救世主になろうとしていたのに
ユリンを守れなかった自分も許せなかったという事実の判明が
見所だった。
そしてそれらを許すことも。

だが見ての通り、この流れでは……。


セカンドムーンの崩壊を防ぐため、吹っ切れたフリットによる
全軍への呼びかけ。

ヴェイガンが自分とこの星を守るのは当然だが
連邦軍には助ける義理がなく、そしてフリットのセリフは
兵士たちを一気に従わせるだけの力を感じるものではなかった。

例えば「ヴェイガンにも私たちと変わらぬ普通に生きる人間はいる。
良き者を死なせぬためにセカンドムーンを崩壊させてはならん!」と
言わせれば連邦軍の兵士も心は動かされただろうし、
同時にフリットの心情を表すことにもなったはず。
まあ、このセリフだと命を選別するのが多少気になるのと
そもそもヴェイガンはみんな地球を憎んでいるので
良き者はいないのが問題ではある(笑)。

このシーンでフリットは確かに救世主になった。
フリットなる人間の大きさを表す意味もあった。

しかし現在のフリットに対する周囲の評価は、まずキオ編の最初で
退役したのに力を持つことに反感を覚えた連邦軍の人間が
ディーヴァの乗組員の人選を問題児ばかり選んでいる。
それから、ルナベースでプラズマダイバーミサイル発射を
提案したとき、アルグレアスの周囲にいるクルーはその極端な
選択に不安を抱いていた。
ラ・グラミスで指揮を取ることに決まったシーンでは、
幹部たちは驚いていた様子だった。

それ以外にもあったかもしれないが、少なくともフリットが
周囲に絶大な影響力を持っていたような描写はない。
連邦軍にセカンドムーンを救わせたいなら、フリットを伝説級の
人間として見せるシーンが欲しかった。


懐かしの「どっせい!」で射出されたダイタルバズーカ。
最終回らしい演出。
……いや待てよ、ウットビットは体型こそ同じだけど
バルガスと血はつながってないぞ。
なんてこった、他人だった!

さておき、バズーカは爆発前に用意しておいたんでしょう。
どうやって運んだのか描写はなかったが、非難するときに
機械で運んでビシディアンの船に積んだかじゃないかと思われる。
大したことじゃない。

しかしバズーカは一発も当たらず、しかもゼラを追って
基地に侵入したときの戦闘で壊れたため、
驚いたことに何の役にも立たなかった。
いいかげんにしましょうや。


ゼラ・ギンスなるものについて。
それから最後の戦闘シーンについて。

ゼラは強化クローン人間らしい。
しかしシドとどっちが本体なのか分からない。
そもそもシドが乗っ取るとなぜ暴走するのかも分からない。
Xラウンダー能力を無理やり最大まで発揮させてるとかだろうか。

キオが「大丈夫だよ。ガンダムが…僕らが力を合わせれば!」と
今回の最初の方で言ったとき、三人で協力して倒すという盛り上がる
シチュエーションのためにゼラはいるのだと思った。
だが見ての通り、違っていた。

全員がゼラに攻撃を仕掛けるシーンを見ると、殲滅を口にするゼラは
人々の憎しみの象徴で、連邦・ヴェイガンが協力してそれと戦うのは
これで憎しみに決着をつける意味が込められていたのかもしれない。
ゼラはキオが助けているが、このときは暴走状態だったからセーフ。

決着したシーン、キオが柱の反対からブチ抜いて攻撃する
アイディアは良かった。
でももう少し迫力が欲しかった。
それに最初はゼラを殺したかと思った(笑)。
今回では他にアセムが上下逆さまになって攻撃するところ、
AGE1がアーマーを外してミサイル取りに行く動きなど、
さすがに戦闘は良くできていた。


イゼルカント、死す。

「人が人らしく生きていける新世界を創りたかっただけなのだ」
と言い、キオに対しては忘れかけていた人の優しさを
思い出させてくれたと言うことらしいが。

イゼルカントは双方が協力したことに感動したんだろうか。
でも和平や協力なら今までの歴史でいくらでもあったはず。
というか銀の杯条約がそれで、これが締結されてからかなり長い間は
ザラムとエウバのような地域を除いて目立った争いはなかったんじゃ
ないだろうか。

どうしようもなく愚かな人類を進化させるために実行されたのが
プロジェクト・エデンだが、結局キオはそれとは違う解決策を
提案できなかった。
イゼルカントが納得しようが俺は納得せん。
キオは「一緒に探そう」、「精一杯生きてる」と言い続けただけで
具体的にどうすればいいかは何も考えてない。
これはダメだ。

唯一、妻が息を引き取ったイゼルカントに手を重ねて笑顔を見せながら
涙するカットだけは良かった。


キオ。
基地に仕掛けられた爆弾を見つけたときか何かで、
フリットはキオを普通とは違うと高く評価していた。
今回、ゼラを生かしたまま倒したときにフリットはキオを誇っていた。

だが、どう見てもキオには特別な何かはない。
FXバーストモードによって実力でねじ伏せたに過ぎない。
ゼラのモビルスーツを腰のあたりから真っ二つにすると同時に
コクピットにいるゼラを助けたことだけは手品のようだったが。

結局キオに普通とは違う何かはなかった。
少なくとも俺は何も感じなかった。


ナレーション。
適当と言う人間もいるが、マーズレイを克服するまでを合わせて
100年という発想は良い。
全部で100年と思ってもっと壮大なものを
想像してたのは事実であるにせよ。

人口問題を忘れなかったことも良い。


エンディング後に銅像。
知ってたよこれ。
さんざん言われてたから。
なんで最終回前にEDまで収録して発売しちゃったの?

ガンダム記念館ですか。
キオが太ってたことにショック。
凄く普通の人になってそうで怖い。



はい、内容についてはここまで。
次で完結します。
ガンダムAGE、最終回と全体の評価はここから。

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