ガンダムAGE 44話

  • 2012/08/21(火) 06:03:16

面白かったですね。
しょっぱなからかましてきて、かなり突っ込んだやりとりもあって。


まずはゼハートとイゼルカント。

まさかゼハートがイゼルカントの真の目的を知っていたたあな!
いつ盗聴してたんだろうというのはあるにしても、
始まっていきなり驚かされたね。

そして実は納得してなかったゼハートへのイゼルカントの説明。
キオに話していたことと重なるが、おさらいも含めて書いてみよう。


きっかけは息子であるロミの、生まれ変わるところは地球がいいという
言葉だった。

イゼルカントは地球という始まりの地に、再び人が人らしく生きる
理想郷…エデンを創りたいと考え、そのためにエデンの住人となり得る
優れた種を選別してきた。
未来につなぐ価値を持った種の選別。
人が人であるために。
それがプロジェクト・エデン、新しい人類の創造である。

ヴェイガンが地球を取り戻したとしても
同じことが繰り返されるだけ。
それは獣が縄張りを争って勝っただけのこと、
本能で戦う獣と同等の行為である。

人を高い次元に導き、より良き世界を創るためには
誰かが選択をしなければならない。
その選択をイゼルカントは行ってきた。

イゼルカントはEXA-DBの中に記された、人類が宇宙に暮らすように
なってからの長い戦いの歴史を見た。
そこに記された地球は理想郷などには程遠い実に愚かな星だった。
人は母なる星から離れ、歴史を重ねていくうちに、何かを奪い合い
殺し合うことを平気で行える怪物に変貌してしまった。
長い時間の中で人類は人であることを忘れかけている。
イゼルカントは、新たなる人類を創らねば
真の理想郷は実現しないと悟った。

支配者になりたいのではなく、愚かな歴史を繰り返さぬように
人類を進化させたいとイゼルカントは考えている。


ということですが。
俺はまあ、キオに説明したときから理解を示してたからね。

為政者としてはありじゃないですか。
地球とヴェイガンという枠を超えた、人類規模での平和を
考えているのは立派とも言える。

ましてやこの作品の世界にはXラウンダーなる普通の人類とは違う
特殊能力を持った者が存在しているわけだから、そういう優れた種を
区分けできたとしてもおかしくはない。

だから逆にゼハートに軽い反感を覚えたね(笑)。
「あなたという支配者に都合良く創られた独裁国家に過ぎない」には
誰もそんなこと言ってないじゃねえか、なんて思ったり(笑)。
「あなたは神にでもなったおつもりか!」は
よく考えたら常識的な反応なんですけどね。

そんなふうに俺も理解を示していたイゼルカントの考えは、
今回EXA-DBによる長い戦争の歴史を覗いていたという
情報も加えられたことでより説得力を増したと思う。
そりゃあゼハートも納得するというものですよ。

ただ、ここまで独裁者だの神だのと言ったゼハートの責めを
否定していったにもかかわらず「狂気につきあってくれ」などと
認めるようなことを言ったのは残念だった。

しかも「私に新たなる人類を創造する神になれと?」という
宗教臭い言葉を「神ではない!」と否定したと思ったら
「人の未来を照らす光になるのだ」だもんなあ。
もっと宗教臭くなっちゃったよ(笑)!

でも「獣が縄張りを争って勝っただけ」のセリフは冴えてたよ。
滅多にない、日野のセンスがきらめいた一瞬だったね。
これはとても良いです。

それとゼハートが今回珍しく険しい表情を何度も見せてて
ちょっとカッコ良かった。
予告にもあった「イゼルカント様…真実をお聞かせください!」の
ときの顔は改めて見ても怖いですね。

まあそんなとこです。
プロジェクト・エデンとイゼルカントの意思は無事受け継がれました。

ちなみにイゼルカントが優れてると認めるエデンの住人が具体的に
どんな人間かというと、魔少年・デシルなんだよね。
……。
やべえよなあ(笑)。



次にアスノ家。
ここはフリットと、3人の会話を中心に見て行った方がいいね。

「ヴェイガンの捕虜など全員処刑すればよいのだ。」
フリットさんいきなり飛ばしてきちゃったよ(笑)。
でもこれは前回から言って欲しいと思ってたことなんで
ちょっと面白かった(笑)。

まあ確かに地球に移送するとか言われるたときには
俺も一瞬「えっ?」て思ったんだよね。
希望を叶えるみたいで。
でも「ふん、勝手にしろ!!」と言ってすませたように、
フリットには理性がある。
本当におかしくなってたら黙って処刑しに行くはずですから(笑)。

なお、この言動の根拠は、
「奴らは残虐な敵だ。それならばそれ相応に対処するだけだ。」
ということだった。


しかしプラズマダイバーミサイルが味方にも被害が及ぼす
可能性があったとはな。

これに対してのフリットの言葉は「これはただの戦争ではない!
地球を脅かす悪魔の討伐だ!敵は一人残らず抹殺する!」

と、極めて感情的であり、作戦に犠牲はつきものとは言え
これはいささかまずかった。

「そんなことは許されない!あなたは自分の感情で戦争をしている。
そんなことでは…!」
というアセムの言葉を最初聞いたときは
違和感を覚えたが、ミサイル使用の判断についてはその通りであると
言わざるを得ない。

まあ提案であって最後はアルグレアスに任せた……にしても、
今のフリットに指揮を任せるのは危ないよなァ(笑)。

「言っておくぞアセム。海賊のお前に正義を問う資格はない!」
と最後は痛いところを突いてアセムを黙らせた(笑)。


しかし「お前ごときが何を言おうと私はヴェイガンを
この手で抹殺すると決めている!」
の言葉を聞いたキオが
「なんでそんなこと言うんだよ!」と食って掛かってきた。
そう言われたとき、フリットは目を背けている。

「奴らは家族を殺した。私から大切なものを奪った。
奴らにどんな事情があろうと私にとっては悪だ。
戦わねば同じように悲しむ人々を生む。」

これは大事ですよね。
フリットを悪し様に言う愚かな視聴者はここがきれいさっぱり
抜け落ちてるわけだから。
これはとても大事だし、言って良かった。


とはいえ、「キオ。私はヴェイガンを倒すと決めた。
奴らを倒して救世主となるのだ。
守ってやれなかった多くの者たちのためにも。」

だなんて、まさかまだ自分が救世主になりたいと
思っておられたのですか(笑)!
とっくにその使命も譲ったと思ってたよ。
まあ息子も孫もこんな調子じゃ張り切らんといかんしね。

だがキオに「じいちゃんは憎しみに駆られているだけじゃないか!
そんなの救世主じゃない!そんなの絶対に違う!」

と真っ向から否定された。
フリットは少し悲しそうな表情を見せた。
まあ…まあ、事実ではあるか。
憎しみに駆られている部分については。


キオが去っていった後、「戦わなくてもいい方法を見つけるんだよ。
道はあるはずだよ。絶対にあるはずなんだ。」
と言ったことに関して、
「キオの言葉は誰もが願いながら口にすることができなかった言葉だ」
とアセムは言った。
…あ、そうなの?

「あなたの決断には地球の…人類の運命がかかっている。」
ちょっとしょんぼりした表情のフリット。

「私には守れなかった者がいる。守れなかった者たちが…。」
母親、ブルーザー司令、ドン・ボヤージ、グルーデック、ウルフ、
そしてユリンの顔が浮かぶ。
ここも大事。

「私は誓ったのだ。敵を打ち倒し皆を救う救世主になると…
どんな手段を使っても。」

窓に映る顔が少年の頃のフリットになる演出、たまらんなあ。
単純に画面がアップに切り替わっただけかもしれないが、
「どんな手段を使っても」で端の方に見える窓に映ったフリットが
今の顔になっているのは、その考えが昔との違いであることを
表現しているのと感じた。
悲しいな。


という感じで、ここからは全体をクローズアップしていきますが。
ヴェイガンに対する憎しみが強いのは今更言う必要はないとして、
プラズマダイバーミサイルだよなあ。

味方への被害は可能性の話だし、ルナベースを攻略することの
重要性が説かれていれば正当性も多少出てくるが……。
まあ艦長やアルグレアス、クルーの反応を見れば使うのは
勧められない兵器であると考えて差し支えないか。
あれは行き過ぎてたな。

しかしなぜアルグレアスはそんなフリットに指揮を取らせる?
頼むから裏切るようなことはナシにしてくれよ~、日野ォ(笑)。


この3人のシーンを一言で言うなら、理解されずに孤立する
フリットの悲哀、になるだろうか。

感情で戦争してるとか憎しみに駆られてるとか、
それはそうなんだけど、一面なんだよね。
フリットのある部分を、それも浅く見て物を言っているに過ぎない。

フリットがヴェイガンを憎むのは死んでいった大切な人たちが
いるからで、戦う理由は自分のような人間を出さないため、
みんなを守る救世主になりたかったからなんだよ。

だから本当はフリットのおかげでぬくぬくと育つことができた
アセムとキオが偉そうに文句を言えることじゃないんだよね。
目の前で大切な人が死ぬ辛さ、孤独の辛さを知らない二人は
その意味において他人と変わらないぐらいの距離がある。
一般論で咎めたって浅いんだよ。

フリットがおかしいと言うなら、
ヴェイガンも責められなければならない。
和平を蹴り、一般市民をも平気で殺すヴェイガンは
フリットと同等かそれ以上に徹底抗戦を望んでいる。
イゼルカントの真意はどうであれ。
戦況が優位にある今、和平の道を考えているはずもない。
にもかかわらずフリットだけをキチガイ扱いする理解の浅さって
なんなんだろうなと思うよ。
視聴者に対して。

とはいえ、今のフリットが子供の頃と比べて手段を選ばない人間に
なってしまっている部分は事実だから、アセムとキオがそこを指摘し
修正させてやるのは正しい。
フリットはヴェイガンの残虐な所業しか見ていないことを
理解したうえでね。
その意味で救世主って言葉は非常に有効そうだよなあ。
自分がかつてなりたいと思った救世主とはどんな姿だったかを
もう一度見つめ直すこと、それはヴェイガンに理解を求めるより
ずっとフリットの心を簡単に変えてしまえることかもしれない。
んー、やるね、日野のやつ(笑)。
もし本当にそうなればの話ですが(笑)。

それに思ったよりあっさりフリットの考えが軟化する可能性がある。
キオに文句言われてしょげてたもんね(笑)。
二人が去ったあとは軽く落ち込んでたし、身内に正面から
ぶつかられれば受け止めざるを得ない素直さがあるんだろうな。
やっぱり基本的に賢いんだよ。

なのにキオはどうもフリットとの対話に自信を失ってるようで…。
「それでも、今のじいちゃんと僕は…違う…」と
ウェンディの励ましも受け入れない。
……この先変な気起こすんじゃねえぞクソガキィ(笑)!



さて話の方だが、次は地球を襲ったヴェイガンの宇宙要塞、
ラ・グラミスを攻略するらしい。

それはいいが、おい、
「これがこの戦争を決着付ける重要な一戦となるだろう」だと?

ええええええええええええ!
もう最終決戦なの!?
話になんの波もなく!?
おいおいおいおいもうちょい何かあろうだろうよ。

まあ本当にこれが最後かは分からないし、次回から戦闘開始になるとは
限らない雰囲気だし、まだなんとも言えないかあ。
しっかし…なあ(笑)。

仮に最終決戦として、この作戦の全艦隊の指揮は今任せるのは
危険なフリットに決まってアルグレアスはおそらく後方にいること、
そしてフリットへの信頼を失いつつあるキオのことを思うと、
非常に良くないことが起こりそうな気がする。

頼むから殺すのだけはやめてくれよ(笑)?
フリットが失脚して残りの回数を全てその後を描くことに
費やすとかなら、それは評価するが。
単純にフリット指揮、アルグレアスサポートの黄金コンビ復活
であって欲しいもんだ。

あ、予備役から現役復帰されているのは
もっと早くてもいいと思いました。
軍人じゃないのに口を出すと視聴者がうるさいので。



おおお、めちゃくちゃ長くなったなあ。
まあイゼルカントの真意の説明とかもあるし
そんなに気にしなくていいか。

今回、他にあったこと、思ったこと。

イゼルカントにあっさり後を託されたゼハート。
あの巨漢仮面は一体なんだったんだろうか。
ゼハートのことは下に見ていたはずだから、
まあそこで何かあるんでしょう。

カプセルに入ってたのはゼラ・ギンスという、
最強のパイロットだった。
未知数ですね。

一週休みだった割には作画が?
もうちょっとなんだから頑張ってよホントに。

セリックと艦長ちゃん。
今回全く話に関係なかったが、
これが後に生きることに期待したいところ。

ラ・グラミスの司令。
もこもこ頭に青髭、となかなかの個性を放つ。
ラ・グラミスの本当の恐ろしさ?
頼むから無事でいてくれよフリット~。

額に米粒をつけたキャラ、レイルが戻ってる。
このキャラもゼハートを試していた頃のフラムを
後ろから見てたりしたが特になにもなかったなあ。
EXA-DBのありかを絞り込んだ。

レギルスもゼハートに譲り渡された。
制御マスクが必要ない、か。
どんな意味があるんだろうか。
素顔の方がカッコ良いとかじゃなければいいが。
体に与える影響も大きくなるということで、
ジラード2号の最有力候補となった。

自らを守るためEXA-DBが生み出した殺戮モンスター登場。
さ、殺戮モンスターですか(笑)。
通常の5~6倍、遠目にはキュベレイだが
近くで見れば蛾だなこりゃあ。
キュベレイが好きだとこの前書いたところなので縁を感じる。
でもそんな簡単に姿を現さない方がバレにくいと思います。


さあ、ようやく終わりましたが、本当めちゃくちゃ長くなったね。
歴代最長かもしれない。
まいった。

まあでもそれだけ濃かったとも考えられますから。
残り何話か知りませんがしっかり見て行きたいですね。

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  • From: 北十字星 |
  • 2012/08/22(水) 00:12:36

この記事に対するコメント

宇宙海賊のアセムがなぜ連邦の基地にいるのか理解できないです。
なぜ連邦の仲間みたいな顔して一緒にいるの?

理由はともかく、宇宙海賊は連邦の艦も襲っていたんですよね?
今は協力関係にあるからって、表向き連邦軍を襲ってた第3勢力を基地内にいれるわけないと思うのですが…。

SEEDのキラ組やOOのソレスタルビーイングが連邦の基地にいる様なものですよね?

フリットと会話するためなら、通信で十分でしょう…。

  • 投稿者: -
  • 2012/08/21(火) 22:55:57
  • [編集]

コメントありがとうございます。

あ、それは私も思いました(笑)。
他のことを考えてて忘れちゃってましたね。

納得の行く理由を考えるとすると、そうですね……
ビシディアンがルナベース攻略で連邦に協力したのは事実だから、
そのことでアセムが一人で挨拶に来て、アルグレアスが
それを許可したというところではないでしょうか。
もしかすると襲撃した連邦の艦がヴェイガンと通じていたことは
連邦に知らされているのかもしれません。

それ以外の可能性だと、前に3人が揃ったこともあったし、
親子だからアセムが基地にいても特におかしいと
製作者が思わなかったのかもしれません。
今回の脚本が日野さんであることを考えると
その可能性は結構あると思います(笑)。

とはいえ、どんな理由でも納得するのは難しいかもしれません。
結局そもそもの原因はきちんとした説明がないことなんですよね。
なのでまあ、ここに関してはこのアニメの悪いとこが出たと思うか、
いっそ深く考えないのが一番良いかもしれないですね(笑)。

  • 投稿者: chocobis
  • 2012/08/22(水) 08:05:18
  • [編集]

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