ブラックロックシューターを見た 3

  • 2012/07/05(木) 18:08:11

ブラックロックシューターの話の続き、
ここでは最終回と全体の評価について書いてます。

5話から7話まではここから。



8話。
最終回。

思った通りちゃんと終われた。

傷つけたくないと最初は思ったマトだけど、
いろんな色を見るために飛ぶ、飛ぶためには戦い、傷つけなければ
いけないこともあると正面から受け止めた。

ほかのみんなも含めて、マトが好きだったりヨミが好きだったり、
だからこそ傷ついても傷つけてもつながりたいと思う、
と答えを出した。

マトがヨミより先に「痛くしてごめんね。私も痛くなるから!
ちゃんと一緒に痛がろうよ!お願いだよ!」と言ったのも良い。
言われたから言うじゃなく、本当にもうマトは逃げてない。

こはたが許して付き合うことにしたのは当然というもの。
男子生徒はからかわれたのが恥ずかしくて晒すのを
止められなかったわけだから、付き合いたいということは
そこから逃げないということを意味する。
これから堂々と「こはたが好きだから付き合ってるんだ」と宣言し、
何があってもこはたを守る限り、仲が変な形で壊れたりしないでしょう。
まあありふれたエンディングというものです。

本物のユウも外に出たし、順当な最終回だったと思う。
ことりとりは楽しさも傷も正面から受け入れて
生きていった話だったんだなあ。

しかし、ユウの姿が昔のままの説明がないのとカウンセラーが
マトたちに謝っていないのはまずい。
傷つける辛さを描いたアニメなのだから、特にカウンセラーの
したことは責められなければならない。
それに前回、あっちのユウがカウンセラーを許したことに
触れなかったのも残念。
最初の二つは、明らかに悪い部分だった。


その他、今回の出来事。

自分が味わった傷みを叫ぶユウ。
されてきたことが具体的に知られて良かった。

ユウを優しく諭すストレングス。
遠くで見つめるデッドマスターたちの中にちゃんとこはたもいたし、
なによりも絵がイラストみたいで綺麗だった。

大好きだから戦ってきた。
ここにさっき戦ったブラックロックシューターもいるのがとても良い。

「ユウのバカたれ!」と最後に元の関係で話した。
良い。

ラスト。
EDの映像でブラックロックシューターが攻撃を受けてから
ここにつなぐのが細かくもいいね。
生きていく以上これからも戦いは続くが、
ブラックロックシューターの後姿を見つめるストレングスは
笑みを浮かべていた。
マトたちが言っているのは、自分たちも痛みを正面から受け止め
心理世界に全てを押し付けて忘れたりしないということで、
傷つき傷つけるときにはブラックロックシューターたちも
心理世界で共にあり、それがこれからも戦い続けるという
意味じゃないかと思う。




さて、では全体の評価をしたいと思う。

全話見た今の率直な気持ちを言うと、見たことを全く後悔していない。
序盤からインパクトのあるシーンの連続で、後半は盛り上げてきて、
そして最後はしっかりとまとめた。
面白かったですよ。

しかし、改めて考えてみると気になることがいくつもある。

最終回ではバトルと内容が合致しているから今までより楽しめたが、
それがはっきりと判明する後半まではぶつ切りになっていて、
いきなり違うアニメを魅せられているような感覚になった。
さらにバトルの出来自体今ひとつで、毎回戦っていたにもかかわらず
見ていてグッとくるシーンが数える程しかなかったのも痛い。
退屈な時間となってしまった。

バトル、すなわち心理世界と現実がつながっていることはこのアニメの
重要なポイントだからいきなり明かすわけにいかないのは分かるが、
だったらバトルシーンを短くし、また現実のキャラの心理に
何か起きたときだけその心理と一致するようなバトル内容で出して
演出のように見せかければ、内容と分離するようなことはないうえに
ミスリードを誘う効果を生み出せたと思う。


ユウが年を取っていない理由は何なんだろうか。
これだけ見ておきながらつい忘れがちなことだが、このアニメは
心理世界での自分が死んだらストレス源を忘れるという
非現実な設定だから、精神が現実にいない間は年を取らないと
考えてもおかしくはない。
あるいはこれは今まで辛い目に遭い続けたユウへのスタッフからの
思いやりなのかもしれない。
しかしなんであっても説明はいるよなあ。
ないのは良くない。

ユウではもう一つ、ストレングスがこはたたち生徒の記憶から
消えていたことも不明のままだった。
心理世界に自分がいるかどうかなのかもしれないが、ピンと来ない。
それにマトには、ないはずの幼い頃からのユウとの記憶があった。
実際には家もなかったわけだからこれは作られたものだと思われる。
この説明もなかった。

そういやカウンセラーとストレングスがブラックロックシューターや
デッドマスターを目覚めさせた理由ってなんだったんだろう。
本物のユウの戦う相手を用意していた?
でも負ける可能性を考えたら危ないことだし実際そうなったから
あわてふためいたわけで、目的がはっきりしない。
その前の回ではマトのことを軽く見てたのに。


というように、最後こそ気持ちよく終わっているから
好印象を持つんだけど、はっきりしないことが結構ある。

それに話そのものについてでは、確かにインパクトはあるものの
そのほとんどはキャラが辛い目にあうか不安定になった精神が
爆発するシーンだった気がする。

とはいえ面白かったのも見たことに後悔してないのも事実、
本当に本当です(笑)。

だからこのアニメを評価すると、面白いし最後はちゃんとしていたが、
完成度は決して高くない作品、だと思う。



このアニメについての話はこれで終わりだが、
もう一つ語っておきたいことがある。
それは、脚本を書いた岡田麿里について。

どうもこの女は有名らしく、評判を聞く限り話はドロドロしていて
何もかも悪いわけではないが賛否両論にしても否が目立ち、
アニメファンの間でマリーと名付けられているのも
ただの愛称ではないという印象があった。

俺はこの女が脚本を書いたアニメでは「黒執事II」を見たことがある。
しかしぶっちゃけ当時は気に求めてなかったし原作ものだから、
よりオリジナルに近い作品はブラックロックシューターが
初めてと感じているので、今回そのマリーの書いた話を見るのが
楽しみだった。

その出来は今書いた通りなわけであるが、
岡田麿里を評価するとなると首をかしげざるをえない。
どう考えても評判と実際の出来が一致しないんだよね。

もっとめちゃくちゃやる人間なのかと思ってたら最後はちゃんと
まとめてきたし、展開も重くて精神を病んだ行動はあったが、
それ自体が作品の目的であるかのような徹底した陰湿さはなかった。
逆に話の面白さと粗は、両方共突き抜けたものではない。

岡田の特徴的な作風は、女の脚本家は数多くいるのだろうが
おそらくその誰もが常識としてやってこなかった、
女を丸出しにして書くということをやっているに過ぎない。

実際に見た岡田は突出したところのない女だった。
よって特別注目する必要もなければ、ましてやwikiにあるような
岡田に合わせて作品を作り変えるほどの価値があるとは到底思えない。

全く、なんでマリーだなんて呼んではやし立てるんだろうか……ああ、
よく使われるから?
そこに作風や発言とかで更に目立つ?
うーん、それなら納得できる。

まあそうであってもちょっと騒ぎすぎだよなあ。
そこまで大した脚本家じゃないですよ、
少なくともこのアニメを見た限り。
もうちょいアニメファンは落ち着かなきゃダメだな。
最近特に思うんですが。

でも今回岡田を知られて良かったよ。
おかげで「黒執事II」の最終回の解釈で当時とは違う、
こっちが本当じゃないかと思える考えが浮かんだ。
これも大きな収穫だった。

一応リンクは張っておきます。
追記は一番下、当然全てネタバレです。
黒執事2期・最終回


ではそろそろ終わりとしましょう。
ブラックロックシューター、なかなか面白いアニメでした!

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

黒執事(14) (Gファンタジーコミックス) |枢 やな

黒執事(14) (Gファンタジーコミックス)枢 やなスクウェア・エニックス 刊発...

  • From: これどうですか |
  • 2012/07/07(土) 16:45:26

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する