「UN-GO」を見た

  • 2012/04/05(木) 08:47:00

これもたまゆらと同じく書くのは初めてですが見てました。
なお、たまゆらはまだ書いてません…もうまもなく書く予定で。

各話についてなるべく簡単に書いていって、
最後にこれまた簡単に全体を評価してます。

結局長くなったので早速まいりましょう。



1~3話。
スルスル展開していくため、1話から退屈しなかったのは良いね。
ギャグも入れる作風とは思わなかった、なかなか笑せてくれます。
ただしキャラの魅力はさほどではない。
それと海勝の推理ははずれ確定で、主人公の言うことは正しく、
覆し始めるともう正解ルート、解決編に入る、とはっきりしてるから
そこは新鮮味が薄れる部分がある。
話の流れがパターンになっちゃってるんだよね。
本当の4人目である娘の歌を配信してあげるとは、
主人公はあんまり感情がないようで優しいキャラなのかもしれない。
「バレちゃった・・・・・w」、風守は予想外に子供っぽかった。
「敗戦探偵」、「夜長姫」、「覆面」。


4話。
駒守の正義のことでかなり悩んでしまった。
個人の趣味・欲求を満たすだけなら何をしようとかまわない、
しかしロボットで人を傷つけたくないから戦争の道具にさせない、
とは立派な正義ではないだろうか。
駒守は他人がロボットを殺したり犯したりすることに怒っていたが、
これはよく見るとその後の言葉で肯定しているからOK、
となるとダメなのは殺人の道具に使わせることになる。
だったら一体なぜ駒守が悪いという結末になったんだろう……と
結構考えて思った。
欲求と正義は別枠ではないかと。
個人の歪んだ欲求を抱える一方、正しいことを愛する心を持つ。
その意味で言うと駒守の戦争の道具に使わせないという考えは、
欲求の中に設定されている一つのルールに過ぎない。
そうではなく、欲求から切り離された一般的な感覚としての
正義はどこにあるかを主人公は問うているのではないだろうか。
そう思いながら見直すと主人公は、悪いことをを欲すると「並列に」
人は正しいことを愛する生き物だ、と言っている。
ということはやっぱり別なんだよ、欲求と正義は。
その意味の正義は駒守になく、だから主人公が「ここだよ」と
言った先の風守が真実をしゃべった。
駒守の手によって生まれたロボットで、人間としてのあり方を
常に学習し、そしてずっと駒守をかばって口を閉ざしていた風守が
真実を話すことによって、駒守の正義は守られ、発現した。
よって戦争の道具に使わせないのは正義ではない。
……ふう、やっと終わった。
でもふと思った、人を殺しちゃダメって言ってる本人が
人を殺したんだからその時点で正義に反してるという考えの方が
しっくりくる気がしてちょっと力が抜ける。
ともかく、ここまで。
「風守」。


5話。
戦地にいた人間として死者を英雄として扱うのは許せない、
と目を曇らせてしまった主人公。
人間らしさが出たね、いいね。
どんな理由、思いであれ他人の命を優先したのは事実。
これはどうにも動かしようがない、ここを攻めるのは分が悪い。
しかし議員は本当に支援金を金塊に変えて隠していた。
ふふん、なるほど、面白い回であった。
海勝は推理の才能がないわけじゃなく、都合のいい筋書きを
用意しているに過ぎないのかもしれない。
エロいコスチュームはさておき、風守が女体と小さな人形に姿を
変えられるのは実に作品上動かしやすいだろうな。
二人一度にキャラが増えたのに近いわけで。
因果の言う「み魂」とは、真実のことらしい。
人を殺させない代わりに主人公はとりつかれていることも明かされた。
「ブロンズ像」。


6話。
不倫していたかどうかが主眼と思わせたところで、妻の育児放棄と
失明の真実を明らかにし、そして子供が生存していた事実を披露する。
今まで悪党の面ばかり見せいていた海勝だけに、疑惑は晴れても
トントンでまさか正しいことをしていたとは思わないであろうから
結末に強い力が生まれている。
面白い回であった。
小説家の登場はいらなかったと思わせるまでに。
この小説家、ボスみたいな雰囲気があるけど推理作品なんて
そんな巨悪と対決するようなものじゃないと思うからやめてほしいね。
あ、そういや妻の寝る位置が変わる説明ないな。
精神が不安定とか言わすなよ?
合理的な説明がないのならダメです。
ここの分だけマイナスしとこう。
虎山レポートに、小説家が海勝の蔵書であるかように偽造したのは
不倫を疑わせるためとしか思えないと書いてあって、はっとした。
確かにそうだ。
なるほどそれが現実の小説家という意味か。
「暗号」。


7、8話。
推理作品でありながら、謎解きという要素を事件の真相より
この奇妙な世界の正体を明らかにするという意味で使っていたのは、
なかなか味わったことのない感覚だった。
非常に良かったとはっきり言いたい。
戦争をおもちゃにしてると叫んでいたが、これは意味が分からない、
というか無意味な言葉と思う。
しっかし3人娘の正体、性犯罪者とテロリストと文字にされると
とても面白くなっちゃうな(笑)。
しかも処女かと思えばド中古だったという、なんだそりゃなオチで(笑)。
小説家は小物らしく、今回でおそらく終わりの感じがあって一安心。
しかしいつも思うが、出来を不安させる手法はアリなのだろうか。
海勝が別天王の回収(?)に登場、いつものやり方だと言う男の刑事は
逆に何を知っている?
でもこういうわき役までくせ者だった、とかだとちょっと作品自体が
わざとらしすぎるから、裏方というかちょい役のままが正解ですよ?
「パピヨン」、「別天王」。


9話。
依頼料かと聞いてプシュッと開けることでOKの返事とする演出が光る。
前から思っていたが風守の舌足らずなしゃべり方はなんとも良い。
この声優は女優なんだかナレーターなんだかはっきりしないような
人間みたいだが演技に不満はない、これぞ才能か。
ニコニコ動画は入れなくていい。
たかがネットの一サイトをプロ作品に出すなんて意識が低いし、
おかげで朝生のパロディなどまでうっとうしく思えてくる。
「フルサークル」。


10話。
うううむ、話が常に動いている。
面白い。
あのおかっぱ議員が食わせものだったとはな。
ちょっと可愛かったのに…あ、敵のようで海勝とつながってる?
それに、因果が裏切った。
まだ真意は分からないが。
虎山の「会長を殺したのは、お前と、私だ!」は良かった。
この声優、詰まるようなしゃべり方が可愛いね。
このシーンじゃそんなこと言われても嬉しくないかもしれないが(笑)。
「キュルルル、あ、この音はサービスです」、こんなときまで
たわけおって、シリアスで困ることはないのにスタッフめ(笑)。
海勝は本当に別天王を使って人殺しをするような悪党だろうか。
自宅にいたもう一人の自分の存在は知らないような態度だったが……。
「因果」。


11話。
最後だけあって次々と謎が明かされていくのが非常に面白かった。
ADが海勝なのは鼻の形ですぐに気づいた。
それだけに奥から出てきたときは「えっ?」て思ったけれども。
「別天王は神だから逆らえない」はそれが真実なんじゃなく別天王の
力でこの言葉がいわば呪縛のような効果を持って従わされてたんだな。
別天王が因果に食われるとき、叫びというより言葉のような声を
発していたように聞こえた。

海勝と主人公の会話。
海勝はみんなが賢人聖者となれるなんてことはなく、やましさを
内に抱えつつ少しずつ向上していくしかないと考えている。
主人公は、そもそも人は落ちるものであるが、欲を求めると同時に
正しさを愛する生き物で、そんな人の中にある美しさを
知りたいがために内にある真実を暴くとしている。
抱えると暴くに対立はあるが、そもそもこの二人は生き方のような
根本が違うわけで、対極に位置するとかではないはず。
もっとも5話の金塊を隠していた政治家のように、
これが海勝という人間であると断定するのは早いでしょうけどね。

しかし今回は気になる部分があった。
まず速水、このキャラは変に重要だったりしない方が
いいと思っていたが、真犯人ともなれば不満はない。
だが動機が恋愛感情というのは実にくだらない。
因果と別天王のバトルは入れる必要性を感じない。
それをバックに真相究明を盛り上げる効果を狙ったとも
考えられなかった。
そしてラスト、終わりがあれというのはピンと来ない。
説明は付けられると思うが、ピンと来ないんだ。
細かいとこでは、机の上に置かれた凶器には大した意味を
感じられなかった。
あと、「人間から神を取り去ることはできない。だが~~」と、
銃声が出る機械を見て「こうすれば焦って海勝に化け、
俺の口を割らせようとする」の意味が非常に分かりづらかった。

しかしまあ最終回にふさわしい盛り上がりがあったと思う。
良かった方ではあった。
虎山レポートを読んで初めて、速見が海勝の姿で居続けようと
していたことに気づいた。
ところで風守は速水に撃たれて最後は人型で出てたけど、駒守に首を
ちぎられても平気だったから人形の方も別に大丈夫だと思う。
「ミダマ」。



以上。
よーし終わったあぁ。

最初はパターンが決まっちゃってると思ったけど崩されたし、
感情に乏しそうな主人公も人間味があった。

海勝や虎山は100%敵じゃないのが良かった。
でもあれ、基本悪党ですからね(笑)。
2話の「あら、壊れちゃった?」とか普通言えません。

デザインは必ずしも良くはなくて、因果に魅力を感じたりとかしないし
そもそもいわゆるオサレ感があるんだけれども、それでも海勝の娘や
風守なんかは奇抜じゃない、普通に可愛いデザインだと思う。
ちなみに風守はドリームキャストのゲーム「北へ」のキャラ、
左京葉野香に似てるなあと4話で見たときから思ってました(笑)。

話は面白さで言うより失点が少ないのが一番の長所ですね。
一つの回の中で「ここはいいけどここはおかしい」という出来の
アニメって割とあるんだけど、このun-goはそれがほっとんどない。
推理作品はトリックを仕掛けるからよく考えないとミスに気づかない
なんて長所もあるのかもしれませんが(笑)。
でも面白かったですよ。

そうだ声優、あと声優があった。
因果の声って「けいおん」の唯の声優なんだよな?
豊崎っていう。
てっきり悪い意味じゃなくあの声しか出せない人間だと思ってたよ。
普通の声も出せるんだなあ…感心した。
逆に主人公はちょっとしたときに棒読みが出てた。
だんだん少なくなっていったけど新人なんだろうか。

さて、ではまあこの辺で。
最後でちょっとつまづいた部分はあるけど面白い作品でした。
パターンが決まっていても序盤で出来を不安に思う奴は早とちりね。

2期は……いいだろ(笑)。
続編を作る内容じゃないでしょう。

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