青の祓魔師 21話

さあ、特に書くこともないので早速本題に入りましょう(笑)！

そろそろ終わりも近い青の祓魔師です。

やりたいこと、やりたかったことは分かる。

人工生命研究所に関わっていてそれで蘇らせたとこまでは
予想通りでも、ネイガウスではなかったのはひねってある。

しえみの「そんなこと頼んでない！」も予告じゃあ燐以外に
言ったのかと思ったけど燐に向けてのもので、流れも自然だった。

ここまでは問題なかった。

しかし結末が唐突に感動的過ぎる。

ミシェルが「サタンの息子が私たちを守るために戦ってる。」と
改心するのも、それで燐をかばうのもあまりに早い。

雨の中というシチュエーションで「誰が撃ったんだよ！」と
大勢に向かって叫ぶ燐、ミシェルを抱きかかえて立ち去るネイガウス、
それを押さえ込もうと感情的に指示するエンジェル、
消えていくネイガウスたち、神秘的な雰囲気の中で
締めの言葉を発するしえみ。

この流れ全部どこかで見たことあるんですよ。
ドラマか映画か、この手のシーンはあってスタッフは
それをやろうとしていた、それは伝わる、
だけど過程を上手く作れていない。

この流れならもう一話絶対に必要だった。
今回は最初からミシェルのいい部分を見せてたけど燐の言った通り
勝呂や修道院のみんなを襲ってるわけだから、ミシェルの抱える
それだけの憎しみを変えさせるにも、燐をミシェルに同情させるにも
もう少し時間がかからないといけない。
アマハラの庭の話が出たと思ったらまたすぐ使われたり、
しえみのパワーアップもいきなりに感じたしね。

そうでなくてもこの結末ならもっと過程もそこに向かうよう
盛り上げていかなければダメで、しえみから電話がかかってきた
だけというミシェルの居場所の判明の仕方、外に出たらもう
エンジェルたちに囲まれていたという追い詰められ方、と
そんな簡単なことしか起きてないすぐ後このクライマックスじゃあ、
燐としえみの激しい口論があったにしても盛り上がりとしては
不十分と言わざるをえない。

これ前にも書いたよなあ。
クライマックスが浮いていることについて。
原作部分でもアニメオリジナル部分でもあったような気がする。

結末をまず思いついてそれに向かって話を組み立ててるんじゃないかと
思うんだけど、過程を作る練習が足りてなくて下手すると面倒にすら
思ってないだろうか。

まあ話数や時間の制限もあるだろうから
それが一番の理由だったのかもしれない。
でもそれならその中でやってもらわんとなあ。
1話で面白いものを作ってるアニメなんていくらでもあるんだし…
ああそうだ、この作品でもケットシーの話は良かったじゃないですか。

んんー、悪いとこ、だよなあ。
前にもあったということは作り手側の実力に関わる部分なんだと思う。

ただ今回が全く楽しめなかったわけではないのです。
結末と比べると足りないけどそれまでの流れ自体は悪くなかったし、
今回は過程がいいなあとも思っていたので。
全部が悪かったわけじゃないんです。

なんにせよ、話の作り方についてはちょっと考えた方がいいと思う。
ラストのしえみのセリフ聞いてるときなんてちょっと何の話を
見てるのか分からなくなってたんでね(笑)。

そんな回でした。



次回は本当に最後のエピソードが本格始動する模様。
ある程度は今回やってましたね。

サタンの子を身ごもった母親はバチカンの権威を取り戻すため
魔女として処刑され、じいさんは魔女の父親として幽閉された。

一瞬、子供と一緒に処刑されたように思ったけど
それだと燐たちが産まれてないからね、産んだあとですね(笑)。
母の似顔絵を描くエピソードは良かったと思う。

あのじいさんは要するに今の聖十字騎士団と違う派閥を作って
乗っ取りを画策したということですよね。

となるとさてこれからどうなるか。
雪男はひとまずじいさんに付いたようだし覚醒した燐を
受け入れる体制が整ってないとのことなので、
じいさん側の雪男とバチカン側の燐がお互い争うことに？
でももう乗っ取りに成功してるよね(笑)。

じいさんが倒された場合、雪男もお咎めなしでいられないと思うから
そこが難しいよなあ。
元の鞘に納まれない。
まさかじいさんたちがゲヘナに総攻撃を仕掛けたりしないだろうし…。

う～ん、ちょっと分かんないね。
とりあえず雪男の新コスチュームはなかなかカッコ良いと思います(笑)。
あとミシェルを蘇らせたのは誰かということ以外に
今回の話が活かされないんだったら困るね(笑)。

以上。
次回を待ちましょう。



最後に、燐の「分からねえ、けどじっとしてらんねえ！」。

おい前回も同じこと言っただろ。
ホント何も反省してねえな！