Wiiの後継機、「Wii U」が発表

  • 2011/06/09(木) 22:29:52

ついに発表されたか。

「Wii U」な。
次世代機だし全く新しい名前にすると思ったが、
この名前だとなんだか拡張機みたいに響く。

ま、それはともかく、公式サイトと、主に「社長が訊く」を読んで
思ったことをいろいろ書いていこうと思う。

まず、リンクを貼っておこう。


任天堂 E3 2011情報
http://www.nintendo.co.jp/n10/e3_2011/02/index.html

任天堂 E3 2011情報 | 社長が訊く
http://www.nintendo.co.jp/n10/e3_2011/02/interview/index.html


では始めよう。
ああ、本当に久しぶりにゲームの話を書くよなあ(笑)。

ここアニメブログじゃないんです。
アニメはなんとなく真面目に書いているだけで、
ゲームの話題こそがメインなんです(笑)。



今回の発表の前に抱いていた後継機についてのイメージは
正直あまり良くなかった。

コントローラに画面が付くなんてホントか!?
それじゃあリモコンを振れないじゃないか。
なんて思っていた。

しかし、「社長が訊く」を読んでイメージが結構変わった。
はっきり言って、それなりに期待感がある。

なぜかというと、DSの頃と変わらない任天堂の魂を感じたから。

DSについてのインタビューで世界の宮本茂は、今まで世のお母さんは
子供がマリオで遊んでいたらしかめっ面をしていたから
ゲームを理解してもらおうということと、ゲーム機が学校で
役に立ってもいいじゃないかと思っていたから、学校にゲーム機を
持って行けるようにすることの二つを、DSのテーマにしていると
語っていた。

これを読んだとき、ゲームに否定的な存在をこちら側の味方にする、
もっと言うとゲームの文句が言えないようにしてやろうという
反骨精神を、宮本茂から俺は感じた。

その意味で、ゲームがテレビに隷属しないようにする目的もあって
コントローラーに画面を付けたという「Wii U」は非常に似ている。

テレビがなければ遊べない立場からの脱却。
むしろ下克上とか三行半と呼ぶにふさわしいこのコンセプトは
任天堂の、ハードメーカーとしての魂を感じる。


コアユーザーの一人として、ライトユーザーですらない一般人ばかり
気を使う今の任天堂には俺も疑問を抱いてはいるが、
ある程度は理解してもいる。

宮本茂は「ゲーム」を知る人間である。
もしかしたら初めてゲームという存在に触れたときからかも
しれないほど、遠い昔から知っていた。

そこらのクリエイターは、まず既存のジャンルの中から選び、
そのジャンルの名作にならったうえで他の要素をくっつけて
「新作ゲーム」を発表しているが、宮本茂はそんなところにいない。
そんなゲームには飽き飽きしている。

「どんなゲームを作ろうか」じゃあない。
「ゲームを使ってどんなことをしたら面白いだろうか」で動いている。
ゆえに、現在はフィットネス器具を売っている。

いえ、別にオチとかそんなんじゃないっすよ!
笑いを取る気なんてないです(笑)。

宮本茂率いる任天堂のゲーム集団はとっくの昔に
ゲームの次のステップへと進んでいる。

昔からのゲームが好きな人間として、
それに続くことはどうしてもためらわれる。
しかし、理解はできる。

そう言いたいのです。
だから、「Wii U」にも期待してしまう。
任天堂は決してゲーム屋の誇りを売り渡してなどいない。
改めてそれが確認できたから。



じゃあ次、機能とかを見て思ったことを書こう。

画面がくっついてるコントローラーは、「社長が訊く」を読んで
大分イメージとやれることがつかめた。

これはなかなか……例えばWiiやDSよりはいいと思う。
なんせこの二つは本体と同日に発売されたタイトルの時点で
アイディアのほとんどが出てたんでね。
後から出たアイディアなんてたいてい単発だった。

それに比べると遊びの幅は広そうに思える。
確かにテレビを付けずに体重を量れた方がいいに決まってるし、
ゴルフはとても分かりやすい画面付きコントローラーの
有効な使い方だと思う。
野球はいまいちだと思うけどね(笑)。

実際どうなるか未知数だから今はまだこれだけしか言えないけど、
広がり具合によっては結構なことになるんじゃないか?


気になる点なら、今の時点でもいくつもある。

まずスペックはどれくらいになるのか。
宮本茂の言うHDになったから云々は性能も含めた話なんだろうか。

もう現行機と同じくらいで許される時代じゃないと思う。
3DSもせっかくの新ハードなのにPSPと同程度の性能と思うと
がっかりするしね。

HD機プラス画面の付いたコントローラーの「Wii U」で、今万でHD機で
開発していたクリエイターに挑戦状を突きつけたようだが、
他陣営の次世代機が性能を圧倒したら無価値になることが
分からないんだろうか。

本当に「Wii U」の方向性は「筋がいい」のならいいが。


コントローラーについては、まず画面付きコントローラーを
複数付けられるのかが気になる。
一つだけだとしたらパーティーゲームで心理戦はどうするんだ?

それにコントローラーだけで遊べたとしても画面の迫力は絶対テレビに
劣るだろうし、もしこの画面でリモコンが使えないのなら
昔ながらのゲームしかできないことになる。

Wiiならではのゲームをするためには結局テレビが必要なんだとしたら、
全然テレビからひとり立ちできてないぞ。



対談そのものの印象も書こう。

「Wii U」のコンセプトやゲームにかける思いが非常に分かりやすく
伝わった対談だとは思うが、二人の考え方、現状の認識については、
この先取り返しのつかない失敗をするかもしれないと思うほどの
不安を感じた。

カジュアル向け、コア向けというものを二人は本当に
理解してるんだろうか。

二人は、コアゲーマーの定義は世間で言われてるよりもっと広い、
Wiiは深い部分もかなり取り組んだのに理解されてない、
コアとカジュアルを分けたのはHD、ゼルダはコア、コア対カジュアルは
心理的なものに過ぎない、なんてことを言っている。

全くピンとこないな。

コアに対する認識を自分達でも持つことは別にいいと思うが、
その一般には離れた定義でもってコアに取り組んだなどと言うのは
ただの言い訳にしか聞こえない。

HDが分けたというのも違う。
一理はあるが本質ではない。
性能を上げず、リモコンという今までのゲームの形から
離れたものを選択したことで分かれたと見るのが正しい。

ゼルダは昔からあるゲームらしいゲーム、確かにコア向けだろう。
しかし他にコア向けと呼べるソフトは何本ある?
スポーツゲーム集とフィットネス器具がハードの代表的なソフトと
なっている時点で、コア面する資格は微塵もない。

メトロイドやスターフォックスといった本当にコアなゲームを外注し、
零みたいに売れる見込みがあってくすぶってるブランドを買いあさり
自社ソフトとして発売する行為もコアユーザーを失望させているだろう。
コアユーザーは「任天堂が作った」コアなゲームを渇望しているんだ。

この対談でゼルダとマリオの名前しか出てこないことが、
逆に今の任天堂がカジュアル路線であることを証明してしまっている。
そして岩田も宮本もそのことに気付いていない。


コアの定義について世間の認識を踏まえたうえで自分達の考えを
足し、広げるのなら分かるが、自分達の定義こそが正しいとするのは
間違っている。

それは単にユーザーの求めるものを理解してないだけでしかない。
いくら新しく入った人達が深いところまで来てくれるよう望んでも、
その人達や既にコアな人達の感覚を無視してどううまく行くと言うんだ。

今のWiiを見ろよ。
ゲームらしいゲームが売れてないじゃないか。
最初にゲームから遠い人間を広くかき集めることには成功したが、
結局それらは深くならなかった。
しょせんスポーツとフィットネスどまりだった。

二人は、任天堂は、DSの成功という美酒に未だに酔いしれると同時に
自分達の見たくないものから目をそむけているんじゃないだろうか。

そんな危うさを、この対談から感じた。



俺はWiiを、いたずらにゲーム業界を乱した存在だったと思っている。

Wiiはブームだから、あるいは特定の商品だけ興味があるから
買っただけの、ゲームをやらない人間が多数飛びついて売れた
ハードだった。

それに惑わされたサードを情けなく思うものの、
見かけ上Wiiが売れたため他ハードが低調していたことは事実だ。

今まで買ったWiiソフトは20本以上、しかも大体その半分は
新品を予約するなどして買った…はずのコアWiiユーザーである
俺だが、Wiiがゲーム業界全体に悪影響を及ぼしたことは見過ごせない。

俺はゲームファンだからな。


Wiiと立ち位置の近い「Wii U」が発売と同時に
ブームになることはないだろう。

もし売れたとしても、さすがにサードも学習してるはずだ。
安易に「Wii U」に力を注いだりはしないだろうから、
今回はおそらく業界が混乱することはない。

HDの土俵に上がったと息巻く岩田達は真っ向から他機種に
勝負を挑むつもりなのだろうが、まだ「Wii U」がどんな展開に
なるのかは分からないし、俺は独自路線の方がいいと思う。

不安は大きいが期待できる要素があるのも事実。
共存できることを祈っている。

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