青の祓魔師 2話

OPが良い。
「すべて凌駕」と「さぁ行こうか」のとこの映像が。

あれでどこまでやる作風かよく分かった…と思う。
実際は全然違ってたとかじゃなけりゃあね(笑)。


OPテーマはUVERworldか。

ソニーだかアニプレックスだか知らないが、
この同じ歌手を使い回す傾向なんとかならんのかいな。

もちろんアーティストは悪くないですよ。
ただあんまりよそのアニメで使われた歌手に度々顔を出されると
うんざりするというか……またか、という気にはなるよね。

UVERworldとシドとアクアタイムズとSCANDALのアニメ起用は
一年休みでいいと思います。

それはさておき、OPの明るいギャグがやれる感じに加え、
どうやら学園生活を送るようであることにも興味を持った。

今回の流れから言って普通は目的を果たすために
旅に出たりするところを、学園ものとは新しい。


ふーんむ……。
青の祓魔師か。
こりゃあやるかもしれんぞ。

デザインはさほど良いわけじゃあない。
弟のコート姿のみなかなか良いが、父親とその親友、
他のキャラを見てもそれほどいいとは思わない。
作品の雰囲気にやや鋼の錬金術師を連想してしまうし、
それと比較してもデザインでは劣る。

しかしキャラクター本来の魅力が十分で、話と設定が秀でていれば
いくらでも良い物にはなる。
今回を見て、青の祓魔師にはその原石があると感じた。

鋼の錬金術師では重さで沈み込まないためのギャグだったが、
青の祓魔師はどうだろう。

ギャグや明るい雰囲気を基調とし、重い部分は物語を締めるために
交えるのであれば、差別化が図れるし何より俺好みだ(笑)。

好意的に見ていこう。


逆に気がかりなのは演出。

今回の教会のシーンで、主人公が自分を厄介者だと感じて父親に
当り散らしたのは若干唐突に感じたし、あそこまで言わせて
おきながら父親が主人公にしたのは平手打ちだったのも不満。
あそこは普通ブン殴って叱らなきゃいけない。

殴らず叱りもしなかったのはその後の父親が自分を犠牲にして
守るシーンこそ山場だったからだろうけど、ただ「俺の息子だ」と
言って胸にグサッと刺しただけじゃあ、父の愛としても魔族に対する
人間の意地としても弱すぎる。
全く足りない。

父親に叫ばせ、壮絶に死ぬぐらいのことをしないといかんでしょうよ。
言ってみればあそこが父親最高の見せ場だからね(笑)。

重要なシーンをキッチリ盛り上げられてなかったのはまずい。
まさか2話にして演出に不足を感じるとは思わなんだ。
若干、不安よね(笑)。



えーと後は…今回の内容を振り返ろうか。

また取り付かれた敵。
歪んだ心の持ち主なら何度でも取り付かれる。
非常に分かりやすいですね。
手下とのコミカルなやりとりは良い。

主人公は生かすには人間として育てるのが条件。
条件とはエクソシストの組織が出したと見ていいのか。

サタン登場。
ゲヘナの神ともあろうものがすごい俗物だったことに驚きました。
威厳も糞もない振る舞いで、まるでその辺のチンピラじゃないですか。
本当にこれでいいのか(笑)？

なんと、父親死亡！
って知ってました！
CMでやってたから！
勘弁して下さい。

父親の親友登場。
見た目の感じで敵かと思ったら味方だと思ったらやっぱり敵だったけど
一応味方になった。
ややこしや。

主人公の弟。
CMで「兄さんが父さんを殺したんだ」と責めてたから
誤解が原因で対立することになるのかと思ってたんだけど、
すぐその場に戻ってきたし葬儀もしめやかに行われたようなので
事情はおそらく把握してるんでしょう。
賢いようだしね。
となると理屈では分かっているけど気持ちとして許せないのか、
手のかかる兄ばかり父親に構われてたみたいな嫉妬なのか。
自分もサタンの子のくせにね！
主人公が悪魔の子なのはわかった、じゃあ弟はという疑問が
解消されたのは良かったと思います。



はい、以上。
良いものが作れる土台はできてると思うんで、編集者と綿密な
打ち合わせをするなどしてしっかり育ててもらいたいと思う。

まあ学園ものと言ってもバトルは入れるだろうから、
実地訓練みたいな形で悪魔退治をする話になるのかもしれないな。
それだと普通すぎるしなるべく普通の学園生活を
見せて欲しいもんですが。

最初に書いたけども、悪魔の力を持ち、悪魔に追われる設定で
逃亡生活もせずに毎日を送るなんて新しいんだから。

自分の作品が光る物を持っていることを、
作者が見過ごさないでいてくれるといいが。