輝きのタクト 20話

  • 2011/02/21(月) 00:31:51

予告の印象通り、重要な回だった。
盛りだくさんというか盛りだくさんの(笑)。

書きながら冷静になりたいところです。



本当に今回は色々あったので全体を振り返るのが難しい。

気持ちだけを先に書くと、ヘッドの本名がツナシ・トキオでたまげて、
寝取られ展開の特にヌードなんて「うわああ他の男の前であんな
恰好してるうううう!」とエッロエロで大丈夫なのかと思い、
肩を組まれて赤面する本物のホモが出て来て気持ち悪くなったり、
終わったあと違うことを考えててまた気持ち悪くなる、
と自分の感情がくるくると変わった。

そんな回でした。



では、気になったこと、重要なことを考えていこう。

最初はもちろん今回の主役であるヘッドたちについてなんだけど、
たくさんの事実が明らかになったので先に情報を整理する。


●三木眞一郎
キャラ名がカタシロ・リョウスケだったのを今回初めてちゃんと知った。
島の人間で本物のシルシを持ち、ヘッドにゆずった。
タクトの持つ懐中時計の本来の持ち主。
目つきが悪く、若い頃の顔はバニシングエージのかませ犬レベルの
小物感があるが、そこまでしょうもないキャラではないようだ。
何もかも親から与えられる物を受け入れるのみの生活に
鬱憤がたまっていた。
許婚であるソラを寝取られた。

●ソラ
カタシロの許婚。
タクトの母親。
ヘッドとねんごろな仲になった。

●ヘッド
本名ツナシ・トキオ。
シルシをもらう算段がついたときに、雅号であるミヤビ・レイジを
普段から名乗ることにした。
よそ者で、島の地下にある遺跡の力に執着する。
ソラを寝取った、タクトの父。
その性格ゆえか、自分の父親、つまりタクトの爺ちゃんから
シルシを継がせてもらえなかった。
絵でカタシロを魅了したり組織に入り込んだり、
人の気を許させるところがあるようだ。
ホモをたらしこんでシルシをもらう予定が、狂ってしまう。
しかし自分の能力にウンザリしていたカタシロからシルシをもらい、
そのサイバディでタクトに挑んで見事な逆転負けをする(16話)。
タクトは両親のどちらにも似ていないので、
爺ちゃんからの隔世遺伝と思われる。

●マキバ・シンゴ
何回か前の話で登場したキャラ。
なよっとした仕草や外見の通り、本物のホモ。
眠り姫ならぬ眠りホモとなり、現在も目覚めない。
ヘッドにシルシをゆずる予定だった。
なるべく早い目覚めを期待されている。

●医者あるいは研究者
第3フェーズになってから良く出てくるようになった初老の男性。
今回素顔を晒したので表では医者であると思われる。
シンゴの面倒を見ている。
これにより、タクトたちの前によく顔を出す学園長(?)はシロと判明。


大体こんなところか。
やや余計な情報で行数を食っている気がするのは見ない振りをする。

この中でまだ明らかにされてないのは、カタシロはなぜヘッドと
一番親しそうなのか、ヘッドはなぜサイバディに興味を持つように
なったのか、シンゴはなぜ眠ってしまったのか、そしてなぜ二人の
外見は若いままなのか、あたり。

若いのはシンゴの第1フェーズかもしれない。
確か1話でタクトが父親を探しているとヘッドから聞かされて
カタシロは思わずお茶を吹いていたが、あのリアクションの理由も
いまいちよくわからないな。



では次に、カタシロら三人はお互いどう思っていたのかを考える。

まずカタシロだが、ソラのことは本気で好きだった。
懐中時計に写真を入れていたことしかり、本気でソラを愛しているのか
トキオに問い詰めたことしかり。
気持ちを表せなかったのは全て周囲から与えられている現状に
従うのが許せなかったからと思われる。
あるいは許婚だから仕方なく付き合っていると思われたくなかったか。
ソラが妊娠したことにより何もかも諦めがついたのだろう、
ようやく気持ちをソラに伝えた。
「ソラはお前のことを…」と言った頃と変わらず、カタシロは今でも
ソラはトキオが好きだったと思っているはずである。
トキオが魅力的な絵を描く少年から野心家に変貌したとも。

次にソラのカタシロへの気持ち。
本気で好きだったのは、迎えに来たカタシロに嫌味を言ったこと、
虹を見て手をつなごうとしたこと、三人でどこかに~とカタシロに
誘われたとき怒りをあらわに立ち去ったこと、そして妊娠話で
「私のことなんて何とも思ってなかったでしょう!?」
となじったことからも明らか。
おそらくお互いの気持ちが本物なら親から決められたかどうかなんて
関係ないと思っていたはずで、男と女の考え方の違いを見せる
オーソドックスな形といえる。
あるいは最初から周囲のことなど気にしてなかったのかもしれないが。

そしてある意味最も重要な、ソラのトキオへの気持ち。
少なくともカタシロに対する気持ちに比べればはるかに薄く、
下手をすると恋愛感情などなかったおそれすらある。
それを示すのが、「トキオは出会ったときから何も変わってない、
それでもあなたに比べれば…」というセリフ。
一見すると現在の恋人への盲目的な擁護のようで、実際そのときと
今回のラストでもう一度「心が0時間に囚われている」とヘッドを
評したところを見るとカタシロはそう受け止めたようだが、
まず違うはずである。
ソラは最初からトキオが他のことなど眼中にない野心家であることを
承知しており、その意味で「何も変わってない」と言った。
そして「それでもあなたよりは…」、自分に見向きもしないあなた
よりはそんな人間でも相手をしてくれる分だけましである、と続く。
だからこそ、カタシロの本心を知らされた後、島を離れた。
カタシロの前にいられないし、いたくなかったから。
ソラにとってはトキオのことはカタシロへの腹いせの意味も
あったのではないだろうか。

最後にトキオ。
いつからソラが島からいなくなったか思い出せない。
つまり、その程度にしか思ってなかった。
残るポイントは、ソラの気持ちを見抜いていたかどうか。
それにより、トキオが本当に冷徹な人間なのか、魅力的な外見の
女が抱える好きな男への不満のはけ口としての役目を
楽しんでいたのかが変わる。
個人的には後者だと思う。
サカナちゃんへの弱音や態度を見ると根っからの悪人には見えないので。


三人については大体こんな感じか。
タクトとスガタとワコは三人、カタシロらも三人、
ついでにナツオとタクトらも三人だった。

過去の三人はこのようにただれた関係にあったわけだが、
現在の三人はこのようなことにならないでしょうね。
物語において過去は現在のための失敗例よ。



さてじゃあその他の話に移ろう。

キャメルスターについて。

動物に乗り移る第一フェーズを持ち、ハブとなって人をかんだり
できるがもっぱらその能力は覗きに使われているようである。

性格は、わざとダーツを外して戦いを回避する、タウバーンと戦う前に
ハブで弱らせておく、とよく言えば周到、ぶっちゃけると狡猾。

総合すると、変質者と言えよう。
おそらく力を失った後は名うての盗撮犯となるのではないか。
持ち前の狡猾さでなかなか逮捕されないと思われる。

シンゴの目覚めを待つヘッドは復元のリスクを恐れていて
ひがにしの巫女の封印を解かないのも自分が新たなシルシを
手に入れてないからだと見ていたが、まあ違うでしょうね(笑)。
自分のような小物と一緒にしちゃダメでしょう(笑)。

ケイトが巫女と見抜いたが、そんなことよりあの店にいたカップルは
保険医と生徒?
ラブラブなようで何より(笑)。


次はタクトとケイト、フラれた者同士の組み合わせ(笑)。

ケイトの母は死んでて、前に出たのはおばさんだった。
スガタもワコも仲良くしてくれたけど、自分は邪魔者じゃないかと
気にしていた。

最近ケイトのキャラがいいように掘り下げられてるけど
ベニオを追い込んだこととマリノのことをあっさりばらしたことは
絶対忘れません(笑)。

タクトとケイトがなんとなく接近する可能性、ないと思うよ。
二人ともそんなことを良しとする性格じゃないでしょう。

というかね、タクトはフラれるべきだと思うんだよね。
タクトとは閉塞した島と人間の心に輝きを与え解き放つ存在で、
だからこそ負けないし性格は常にまっすぐぶれず、タクトのキャラが
弱いとか抜かす奴は頭が弱いんじゃないかと思うわけですが、
そんなタクト自身に最後に与えられるべきは失恋という
いわば敗北の味じゃなかろうか。
開放された上でスガタとワコが島に残ることを選ぶのも王道だしね。

ワコがどちらを選んだかは前回を良く見ればわかるのかもしれないな。
そういや今回、スガタが寝てるワコにキスしてたけど、
ああいうときのタクトの表情を見ると完全に届かぬ思いを抱える
ポジションだと思います。


バトル。

本当のピンチでタクト一人で勝ったわけじゃないのがなんとも…。
見たかないなあ。

あっさり復元したコフライトの、マドカ復帰前に0時間解除は
許せないという極めて私的な理由による助太刀がなければ
危なかった。

まあピンチは今までにも何回かあったから許容範囲ではある。
でもヘーゲント復活の次回も危なそうなんだよなあ(笑)。
危機は見たかないです。


後はちょこちょこと細かいことを。

オリハルコン素体とかその辺がよその企業が出資する理由なんだろうか。

王と巫女以外のシルシは持ち主の意思で継承可能。
それ以外だと生まれ持つのを待つのみか。

共生能力者とはまあ、シルシとサイバディを持つ人間のことでしょうね。



以上。
ああ長い。
情報量多いからしゃあないな。

最初に書いた違うことで気持ち悪くなったとは、
タクトがただれた関係というか火遊びで生まれた子供ということです。

ろくでなしなキャラがいるのはいいけどそれが主人公の親たあ
なんとも気持ちの悪い。

俺の望む話じゃあないが、終盤ともなれば盛り上げのための重さは自然。
路線変更ではない。

タクトなら負けたりせず爽やかな風とともに乗り越えるでしょうよ(笑)。
それが輝きのタクトです。


次回はヘーゲントパワーアップでまたピンチ、でもタイトルは明るい。

サカナちゃんは回想じゃないですかね。
出ていったもんが最終回以外で顔を見せちゃあいけない。

ついでに今後の予想としては、演劇部の部長がワイルドカードとして
ドドンと一発派手なことをやらかすんじゃないかと思います。

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